生きることの素晴らしさ

彼は貝殻を見て喜んだ

POWRÓT
生きることの素晴らしさ

著名な地質学者であり、タトラ山脈の研究者でもあったボレスワフ・リマノフスキの息子ミェチスワフ・リマノフスキは、おそらく1907年の夏にユゼフ・ピウスツキの家を訪れた時のことを次のように回想している。

「〔前略〕個人的な記憶から思い出したいのは、戦前のある時期に、サハリンでの流刑から解放されたブロニスワフが、ザコパネのフラムツフスキ通りの下の方で、彼の弟に会いに来た時のピウスツキ家の光景だ。

当時、私はタトラ山脈と、亜高山帯の森林の下にある、何百万年も前の堆積物を探索していた。それらは海洋堆積物として、貝殻、サンゴ、サメの歯、さまざまな爬虫類の脊椎の骨に満ち満ちている。ブロニスワフ・ピウスツキは、タトラ山脈の海岸にあったヤシの木から落ちたココナツが変容した石炭の塊を、私が石灰岩から取り出す様子を見て喜んだ。彼はこれらの貝殻が、アイヌ人たちが正式の葬式やその正反対の踊りの時に練り歩くために用いる大洋の貝殻と似ているのを見て喜んだ。

私たちが携わっていたこの生きた学問では、民俗学が古生物学や地質学と混じり合っていた〔後略〕。」

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